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「読んだ本」
「出発点1979〜1996」宮崎駿
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: スタジオジブリ
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 単行本
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折り返し点に続き、これを読みました。
いやあ、これはとても読み応えがありました。
宮崎さんの情熱と信念が生のように感じられる本です。
色々と書きたい事はありますが、これを多くの人に読んでもらいという気持ちがあり、あまり書かないようにします。
では、僕がこの言葉は響いたという文を紹介したいと思います。
P48〜50より抜粋、‘アニメ技術を語る前に‘
作品をつくるにさいして、なにが一番大切かといえば、その作品でなにをいいたいことだ。つまりてテーマである。
技術が劣っていても、表現がしたいことがはっきりしている作品は、完成度は低くても、一つのものをもっている作品として高く評価したい。
若いときはだれしも「早く一人前になりたい」との気持ちからか、すぐ技術へと先走る。
いまだ、アニメーターの道へ飛び込まぬ人たちまでもが、技術をうんぬん語り、技術面の知識を得ようとする。
絵というものは、一生懸命かいていれば、ある程度、じょうすになる。
だから、この世界に飛び込む以前に、つまり、自分の時間があるうちに、あれこれと勉強して、ものの見方や考え方といった基礎的な分野をかためてもらいたいのである。
さもないと、自分の人生を‘消耗品‘のごとく扱われるにすぎなくなってそまう。
耐えることは大変疲れ、苦しいことだ。それでもなおかつ、自分のものを心に抱き、あたためつづけるのである
何百年来もの伝統がある分野にも関心をもって、知識を広めてもらいたいものだ。そうした努力の中から‘自分のもの‘が生じてくるからである。
この言葉は胸に響きました。ごもっともです。
やはり真のアニメーター、真の漫画家、真の芸術家はこれをもっていると思います。
うちの教授も同じようなことを以前仰っていましたし、
ちょっと違うかもしれないですが、僕の尊敬する尾崎豊もこんなことを言っていました。
「まだ何かできると思う人や、時間があると思う人は、今のうちに心の財産を増やしておくと良いと思う。」と。
いまのうちに土台作りをするのが大切だと思いました。建築と一緒です。骨組みがしっかりしてないと、中がスッカラカンということになってしまう。
そしてこれも昔、日本画の先生に言われたことですが、
「一時の金は手に入りやすい。だが我々が目指しているのはそんなちっぽけな金じゃないだろ?」
という言葉を思い出しました。
けっこう逃避癖がある僕にビビビっと電気ショックを与えてくれました。
人の夢や希望を笑う人は許せません。まして人の夢を笑う人に夢を語る資格はありません。
なんかこの本読んだら、そんな気分になりました。
何事もトライ、トライ、トライですっ!!
本の紹介が若干それてしまったけど、是非読んでみてください(>_<:)