必要になってくること

[マンガの話]

今日、学校で先生が「これからの新人(漫画)作家は、国内だけでなく世界にも視野を広げなければならない。」と述べていました。

これは全く考えたことがありません。こう言われたのは、やはり出版界が今危うい状況になっていることを示唆しています。

理由の一つとして、やはり多額の赤字を抱えていることですね。もうこれ以上増やしたくないので、なるべく新人をとるにしても超優秀なエリートしか採れません。

なので、出版社側が新人に1から手取り、足取りマンガのノウハウを教えられなくなったことがあげられないそうです。
ある程度出来た人をプラスアルファするのが編集者の役目だそうです。

新人がデビューして一人立ちするまで5〜10年かかるそうです。
新人が単行本5万冊売れて、ようやく元がとれるそうです。それまでの新人にあげる原稿料は、奉仕のようなものらしいです。

今の出版側の立場としては、メガヒットよりもヒット作を連発してくれる考えのほうが優先されている事です。要は賭け事をあまりしなくなったらしいです。

自分が一読者として考えてみれば、新人だろうと別に関係なく、面白いか面白くないかで判断してしまいます。面白ければ、続きが気になるし、単行本買っちゃうし・・・。
作家個人としては、デビュー作だと喜びますが、それは本当に個人的な問題であって、世間様には関係のないことなんだなと思います。

やっぱり思うことは、マンガのレベルが高くなっているんですよ。読者の目も肥えてますし、出版社側もそんなに雇えないし、負のサイクルになっているのではないか?と思わざるをえません。

「これからの作家は自分で作品を売る、いわゆる自己プロデュースの力が必要になってくる。」そうです。

面白い作品でも宣伝しなければ誰も見ない、だから自信をもって宣伝する力が重要になってくるのでは?とおっしゃっておりました。

この話を聞いていたら、これからは自己分析力がキーマンになってきて、他者に依存せず、自分で何とかする力(火事場の力)みたいなのがなくちゃいけないんだと思いました。ある意味、企画会議と同じかも・・・。