蕎麦屋の親父

毎度のことのように客が少ないのに無愛想な親父。しかし今日は違った。


しかめっ面をしている。お盆なのになぜ働なくちゃならんのだ、なぜ夏休みなのにプールに行かせてくれんのだと文句を言いたげな顔をしている。

しばらくすると親父を見かねた店員がつぶやいた。

「どうしたの?」
親父は言った。

「頭が痛いんだ」と。